クリスマスツリー
コロンビア人の大半がカトリック教徒であることから、メデジンでは一年を通じて誰もが心待ちするイベントはクリスマスだ。イヴの夜は家族や友人達が家や別荘、または貸別荘などに集まって一緒に祝う。クリスマスの飾りつけをするのもとても早い。隣人は11月の半ばからすでに入口のドアに飾りつけをしていた。我が家も11月の最後の週にはツリーと一緒に他の飾りつけを完了した。マンションの各階のバルコニーの手すりも、LED電飾が取り付けられて、夜になると街中の家やマンションが点灯される。見慣れた夜景よりとても華やかになる。

クリスマスの飾り付けが終わったリビング
また、いくつかあるショピングセンター(最近ではモールと呼ぶようになった。)の飾りはとても綺麗で、派手さを競っている。市内ではいくつかの大通りをはじめ、ダウンタウンの教会前の広場や公園など、昔から派手な電飾で飾られる。特にすごいのは、市内を南から北に向かって流れるメデジン川に、とんでもなく金をかけた大掛りな電飾だ。年末は川沿いの歩道や道路が、電飾を観に来る人と車でごった返す。
ダンスパーティー
12月5日、金曜日の夕方4時から、アルゼンチンタンゴ教室の先生が主催するダンスパーティが開催された。会場はタンゴを習っている生徒の一人が住むマンションに付帯する、とても広いマルチスペースを借りて行われた。昨年も同じ場所でダンスパーティーが行われた。今回は妻の友人と姪も含めた4人で、2回目の参加となった。今年はダンス講習も兼ねたパーティーということで60名ほどが集まった。開始時間は4時からだったが、金曜日の夕方は道路が混雑したことから、1時間遅れてスタートした。
ダンス講習はスペイン発祥の「パソ・ドブレ」で、男女がペアで踊るダンスであった。元々は軍隊のテンポの早い行進曲だったそうだ。闘牛場で使用されるようになってからダンス化されたリズムで、ファンファーレが有名だ。男が闘牛士で女がケープにたとえた動きを表しているそうだ。国際的な競技の社交ダンスの種目の一つにもなっているが、曲目は同じでも踊り方は全く異なる。タンゴも同じく社交ダンスの種目になっているが、パソ・ドブレ同様に、私が習っているアルゼンチンタンゴとは異なった競技用ダンスである。私は競技ダンスは好きになれないし、習いたいとも思わない。特にタンゴダンスは見る気もしない。女性の踊る姿勢が、不自然に大袈裟に反って、みっともないからだ。パーティの後半は、先生が友人の女性ダンス教師と二人で、ショーのように服装を変えてオリジナルのパソドブレを踊ってくれた。とても素晴らしかった。
ローソクを灯す
毎年、12月7日は伝統的な祝日で、夜になると各家庭で家族友人を交えて家の前の歩道やバルコニーなどにロウソクをずらりと並べて灯す。天使が聖母マリアに懐妊を告げたことを祝ったカトリックの祝日だそうだ。今年は日曜日だったので、月曜日が代休となって3連休だった。コロンビアではこの時期に必ず、からりと揚げたチーズボールの”ブニュエロ”と、少し甘くて柔らかい、白いようかんのようなナティージャを食べる。
妻と私は例年義姉か姪の家に呼ばれて出席するが、ローソクを灯す前は男連中で酒を飲みながら雑談する。夕食後にローソクが灯されると、聖書の輪読がはじまる。最近の若い連中は宗教心が薄いようで輪読はしないみたいだが、私たちの年代の連中はほぼ全員が聖書を読みながら、家族の無事などを祈っている。私はカトリック信者ではないので、邪魔にならないところでその様子を見ている。コロンビア人にとってクリスマスの到来を祝う伝統的な行事だ。
ChatGPT
最近、当地でも年寄り連中の会話の中にAIや、このアプリの話しが良く出てくるようになった。私も今年の初め頃から、日本語を英語やスペイン語の翻訳に利用している。無料バージョンでもかなり使える。今までの翻訳アプリよりもかなり良くなった。それでも日本語はまだ難しいところがあるようで、自分で読んで一部を修正する必要がある。
翻訳だけでなく、色々な事を調べるのにも活用しおり、たまたま水彩画の技法や混色についてに質問をすると、すぐに詳細な情報を得ることができた。その時、写真をもとに水彩画を描けるか質問をしてみた。写真を添付すればすぐにできるという回答だった。自分が撮った下の風景写真を添付してみた。すると、「コロンビアの村とアンデスの山並みを撮った、素晴らしい構図の写真ですね。」と、すぐに返信がきた。写真の場所や自分がコロンビアに居ることも伝えてなかったので、とても驚かされた。

2分ほど待つと、下の画像が表示された。プロが描いたみたいな水彩画だった。

自分はもっと淡彩の方が好みだと書いたら、また2分ほどで下の絵が表示された。すごいと感心した途端、急に絵を習うのがバカらしくなった。多分、自分の描いた絵を見本として添付し、同じような画風で描いてくれと依頼すれば、自分好みの完璧な絵が表示されると思った。しかし、これ以上試すことはやめにした。自分の感性もデータの一つとして取り込まれると思ったからだ。なるべく個人に関する情報を入力しないほうが良いと思った。

絵の他に、このブログの文章の校正を頼んだことがある。その時も「素晴らしい体験談ですね、文章も素晴らしい」とか、お世辞のような返事だった。校正された文章を読んでみると内容の一部が変わっていた。読みやすい文章に変更したみたいだ。余計な事をするなと思ったが、私の文章の内容を変えずに、文法や誤字脱字だけを校正するように、再度依頼した。すぐに願ったような結果を得ることができた。依頼するときは色々と条件などを入れることが必要だと感じた。
もう質問も依頼もやめようとすると、すぐに「この文章の続きを書きましょうか。」と、返信が来た。続き?面白いと思って依頼すると、直ぐに数ページの文章が表示された。自分自身で書いたような文体で、全く違和感のない、もっともらしい話に出来上がっていたのには驚いた。AIを利用すれば、簡単に何冊も本が書けると思った。実際にそうしている有名人もいるらしい。同時にAIの使い方を誤ると、酷い目に会うのではないかと漠然な恐怖心、いや嫌悪感を覚えた。
アムステルダムの自転車のある風景
AI技術の進歩が早いので、水彩画を習うのを止めようかと思ったが、よくよく考えてみれば、自分は、他人やAIに「こんな絵を描いてもらいたい。」と、思っているのではない。自分自身で絵を描きたいのだ。そして「自らの手で上手に描けるようになりたい。」という欲求を、AIが満たせてくれることは絶対に無いと確信した。そこで、練習として今までよりもハードルの高い風景を描いてみることにした。下の絵は何かに掲載されていた風景写真をもとにして描いてみた。課題はまだまだあるものの、とても気に入った絵を描けたので、とても嬉しくなった。

アムステルダムの自転車のある風景
横浜の日本丸
11月に横浜へ友人に会いに行った時、たまたま待ち合わせ場所の桜木町駅に早く着いてしまった。その日は天気も良くて、駅前を歩くとすべての帆が張られた日本丸が見えた。総帆展帆と言うらしい。こんな格好のよい日本丸を初めて見たので、少し興奮気味に色々な角度から写真を撮った。その中で一番気に入った構図の写真を元に絵を描いてみた。

総帆展帆の日本丸
Feliz Navidad!=Merry Christmas!
もうすぐクリスマスイブだ。スイスの娘は久々にパロアルトに住む息子の家で年末年始を過ごすことになった。どうやら今年は妻の姪一家と一緒に、自分の家で祝うことになりそうだ。
今年は絵を描くのは日本丸でお終いと思っていたのだが、クリスマスイヴの前の晩に描いた下絵に色を塗った。やはり何かの宣伝に使用された写真を元に描いたのがこれだ。

ヴェニスのゴンドラ
課題もあるものの、それなりに描けたのが嬉しかった。少しずつでも続けていく気が湧いてきた。フェリス・ナビダッ(メリークリスマス)。
2/2 に続く

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