サンフランシスコ経由で日本へ行ってきた。
はじめに水彩画の話では無く、アメリカ入国時に起きた事を書くことにする。
今年、2025年10月末に、パナマ、サンフランシスコ経由で日本へ20日ほど行ってきた。いつものように息子の家に3泊してから東京へ向かう予定だった。サンフランシスコ国際空港のイミグレーションでは、訪問の目的を聞かれただけですんなり通してくれた。トランプ政権になって不法滞在者だけでなく、永住権を持っている人に対しても、出入国時の対応が厳しくなっているというニュースを聞いていた。イミグレーションでは少し緊張したが、あまりにも簡単だったので拍子抜けした。
アメリカ国内では、米議会で予算案が通過しないため、多くの政府機関が閉鎖していた。それでも国際空港で働く公務員は無給で働いているというニュースを聞いた。私のフライトは予定よりも1時間近く早く到着した。夜遅い便のせいか旅行者は少なかった。スーツケースも遅れる事なく無事に出てきた。手荷物検査の無い税関を通って出口に向かって歩いていくと、出口の手前に数人の作業員が、何か鋼管製のゲートを取り付けていた。私が出口に向かうとアラームが鳴った。その場にいた警備員に止められ、担当者が来るのを待つように言われた。すぐに後ろから来た数人の旅行者がきたが、誰もアラームは鳴らなかった。
担当者が来ると、何か薬を持ってこなかったかと聞かれた。旅行中の常備薬として、風邪薬、ビタミン剤、咳止め等を持っていると言うと、医者の処方箋を見せろと言われた。薬局で一般的に売られている薬なので処方箋など無いというと、それでは病気療養中では無いのかと聞かれた。質問の意味がわからず、何のアラームか聞いても、教えてもらえなかった。病気療養中という言葉で、心臓の検査を思い出した。担当者に2日前に放射性物質を使用した心臓の検査を受けたと言うと、その時の検査の内容または検査結果などを持っているか聞かれた。アラームのセンサーは体内に残った微量の放射性物質を感知したのだった。
検査に関連する書類は家に置いてきたので所持していないと答えると、ちょうど携帯に電話が入った。担当者に確認してから電話に出ると、外で私を待っていた息子だった。担当者に伝えると、息子の氏名と住所、電話番号を聞かれただけで解放してくれた。対応の仕方は職員や空港によってかなり差があるが、今までサンフランシスコの空港で不快な目に遭ったことはない。この担当者も礼儀正しかった。
外で待っていた息子の車に乗ってからゲートのアラームについて話をすると、とても驚いていた。それにしても入国時に放射性物質を調べる必要性があると言うことに、少なからずの恐怖を感じた。3日後に成田行きの便に乗る時は、何事もなかった。日本には20日間ほど滞在して用事を済ませた後、もう一度サンフランシスコの息子の家に2週間滞在してからコロンビアに戻った。
日本で水彩画の本を購入
日本滞在中に、高校生の頃に良く行った、F市の駅前のビルにある画材屋に行ってみた。ところが、すでに廃業していた。そこで携帯で見つけた、近くの画材屋を覗いてみた。店内をぶらついていると、書棚にいくつか並んでいた絵の書き方や水彩画技法の本の中に、一冊の薄い本が目にとまった。作者は鈴木 新、「今日から始める水彩」、表紙には副題で「そのまま塗れる線画シート付き、レッスンブック、風景を描く編」と、書かれていた。手にとってみると、表紙に描かれた絵も気に入ったが、内容は多くの絵や写真で透明水彩絵の具の混色や、塗り方などの説明などが書かれていた。自分の苦手な部分を強化する練習ができるので、迷わずに買うことにした。本の最後の裏表紙には、レッスン用の10枚の線画が付属されていた。
レッスン開始
メデジンの家に戻ると、早速、本の説明に従って、付属の下絵に水筆ペンで色を混色しながら塗ってみた。大人の塗り絵って感じだ。

レッスンに使用した道具

添付の練習用下絵
#1ワイナリーのぶどう畑レッスン
はじめにぶどう畑を塗ることにする。緑の多い風景ということで、緑から塗る。緑は黄色と青を混色して作るそうだ。混色の仕方は、中学校の美術の授業で習ったのかもしれないが、記憶にまったくない。この本ではパーマネントイエローレモンと、セルリアンブルーの混ぜる割合でトーンの違う緑を作って塗ると書いてあった。残念ながら、手持ちの絵の具には同じものがなかった。そのせいか見本のようなトーンを出せなかったが、気にしないことにする。

付属の鉛筆画「ワイナリーのぶどう畑」
次に建物の壁と屋根、畑の杭を塗る。建物を塗るとかなり絵の雰囲気が変わってきた。屋根と壁の色はうまく混色ができて、見本のように良い感じになった。空を塗るのに幅の広い平筆を使ったが、筆の質が悪く均一に塗れなかった。平筆を変える必要を感じた。赤いトラックの派手な色が目立つアクセントになった。

完成
影の部分を塗ると、絵が引き締まると同時に立体感がでた。しかしながら遠目には良くても、近くで見るとひどい出来だ。ゆっくり焦らず練習をしていくことにする。
#2 新緑の中の家レッスン

鉛筆がきの下絵
風景をこんなにあっさりと、鉛筆で下絵を描けるのがすごいと思った。

完成
実際に色を塗ると、易しくないことを痛感する。現場の写真と、完成した絵の見本が本に載っているが、見本のようにはなかなかならない。
#3 歴史のある街並みレッスン

場所はフランスの南西部に位置するコンク村だそうだ。こんなスケッチが出来るようになりたいと思った。

完成
流石に色塗り練習も3回目になって、少しうまくなったような気がしてきた。
番外:路上で撮ったランクルの写真から絵を描いてみた。

カリフォルニアのアウトレットモールの駐車場にて撮影
メデジンの文房具屋さんで見つけたスケッチブックを使用した。表紙にアルペン社と書かれており、紙は水彩画用で細目、サイズは約21×13.5Cm、詳細についてはわからないが、描きやすかった。
はじめにシャーペンで大まかな輪郭を描いてから、ピグマペンの0.4mmで下書きを描いた。


シャーペンの線を消してから、水筆ペンで彩色して完成。



色の塗り方やガラスの塗り方などまだ課題が多い。車体の色はイエローオーカーとウルトラマリンディープを混ぜた。影やタイアはアイボリーブラックとウルトラマリンディープを混ぜて、水の量でトーンを変えてみた。
我ながら、予想以上にうまく描けたと思った。もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきた。


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